中学生小説

~第二章~第三部 不思議な階段②

~第二章~第三部 不思議な階段②


「な、無いってじゃあどうやって答えを見つけ出せと言うの!?」
真由が叫んだ。

「それは自分で考えることじゃ。もうこれ以上わしの知ってる事は無い」
そして老人は黙り込んでしまった。
真由は不思議だった。
何故なら唯人が全く慌てもせずにまるで大した事の無い出来事の様に冷静だったからだ。
もう真由は何も考える事が出来なかった。唯人に全ての望みを託しひたすら待つしかなかった。

・・・何時間経っただろう。
いや、ほんの数分しか経ってないのかもしれない。
でも真由にとってはその時間がとても長く感じた。
唯人はまだ口を開かない。
三人の張り詰めた空気はいまだ変わっていない。
真由は今にも泣き叫びそうな自分のを一生懸命押さえた。
しかしもうそれも限界にきていた。
そんな時、やっと唯人が口を開いた。

「老人、2.3質問をしていいですか?」
「わしの答えられる事なら何でも」
「では質問します。あなたはもう何十年もここにいると言いましたが、他の者の様に答えを探そうとはしなかったのですか?」
「しなかった。何故なら他の者の様に答えを間違い階段にされるのはごめんだったからじゃ」
老人は淡々と答えた。
「そうですか。もう一つ、何故あなたは答えを見つけるとここから逃げ出せると言う事を知っているのですか?」
老人は返答しなかった。
唯人は続けた。

「あなたはしゃべりすぎた。どこまでも永遠に続くなんてどうしてわかる?答えを間違った者のなれの果てならどこかで終わっているはずだ。問題の無い答えか…私はそれがこの階段の秘密を、そしてあなたの正体を暴く事だと推理した。この階段は永遠に続いてなんかいない、あなたが見せる幻覚だ。さしずめあなたはこの階段の”番人”と言うところかな?」
老人の顔がゆがんでいく…
「ど、どうして何を証拠にそんな事が言いきれる?」
「あなたは決定的なミスを一つおかした。それは…」

二人のやりとりを聞いていた真由は、老人の違和感に気づいた。
そう言えば…!!!!


「何故あなたは人間なんです?」


言ったのは二人同時だった。
階段がゆがみ始める。
老人の姿も消えていく…視界が見えなくなる…

二人の視界がはっきりして来た頃、もうそこは城の外だった。
そして目の前には小さな黒いネコが一匹。

「ありがとう、私を解放してくれて。本当にありがとう!」
二人は呆然としていた。
何が何だかさっぱり分からなかったのである。
「まぁそうびっくりしないで下さいよ。私はあの階段の老人だった者です。これが本当の姿だったんですよ」
そしてどんどんこのネコの中のイメージが二人の中に入ってきた…
この世界でタブーを犯してしまった事。
そして誰かが答えを見つけてくれるまであの階段を守る番人として生きていかなければならなかった事…

「可哀想に…辛かったでしょう」
真由がつぶやいた。
「わかってもらえたでしょうか?本当に感謝します、ありがとうございます!これからあなた方にお供させていただいてよろしいでしょうか?何かとお役にたてると思いますが…」
唯人は真由に目をむけた。
「いいじゃない!あたしは賛成♪」
「そうだな、俺も賛成。よろしくな、俺の名は飛翼唯人」
「私もよろしく!川名真由よ」
「こちらこそよろしくおねがいします!!私は…私の名は…」
ネコは黙り込んでしまった。

「どうしたの??」
「名前…忘れちゃった。」
3人は久しぶりに笑った。
「じゃあ、こうしたら?体が小さいからスモールのモール♪」
「あ、それいいな。俺も賛成♪」
唯人も同意。
「私も気に入りました。ところであなた方は何を目的にここにやってきたのですか?」
唯人はここまでのあらすじをざっと説明した。

「では真由さんのお兄さんを探しに…分かりました、とりあえずこれから安全な場所に移ります。みなさん私につかまって!!」
一瞬の間だった。唯人達は薄暗い小屋の様な建物の中だった。
瞬間移動…いわゆるワープをしたのである。
「すごいな、こんな事も出来るのか!?ここは??」
「ここは私の隠れ屋です。今夜はゆっくり眠りましょう。疲れました。ワープはとても体力を消耗するので、一日2回が限度なんです。」
「そうね、私も眠りたい。でもその前にその話し方やめて!敬語は疲れるわ」
敬語なんて使われるの、真由は嫌いだった。そ~言うのはめんどくさくて。
「はぁ~、実は僕もなれなくて疲れたよ!サンキュー♪」
いきなりコロッと変わったモールに、三人はまた笑った。
そしていつの間にか深い眠りについていた…


3ヶ月ぶりの中学生小説。
これで第二章の第三部は終了です!
次から第四部に入ります。
そしてこの中学生小説は完結しないまま途中で終わってるのですが、そろそろその終盤に差し掛かります。
そこまで来たら…
15年以上ぶりに、続きを書いてみようかな?
ちゃんと終わらせないとね。
この回の階段のトリック的なものは、さすが中学生が考えただけあって、全然答えや推理になってないですが、なんとなくそれらしくは出来てるでしょww
結構お気に入りの回なんですww

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〜第二章〜第三部 不思議な階段


〜第二章〜第三部 不思議な階段


「おかしいぞ、俺が連れてこられた時はこんなに長い階段じゃなかったはずだ。それにねこも追ってこない、何故だ!?」

「私もうくたくたよ…何だかこの階段永遠に続いてるような気がするわ…」

二人は疲れ果ててもう一歩も動けなくなった。
階段にしゃがみこみしばらく考え込んだ。
最初に口を開いたのは真由だった。

「もしかしたら私達引っかかったのかも。この階段初めから終わりなんて無いんだわ!偽者の階段よ!」

「多分そうだろう…俺達は見事に引っかかったって訳だな」

「これからどうするの?」

「このまま飢え死にしちまうか、それともまた下に戻って捕まっちまうかだな」

「両方嫌よ!もう少し上ってみましょう。何かあるかもしれない」

唯人もそれに賛成した。二人はまた上り続けた。
30分くらい経っただろうか、諦めかけていた時一人の老人を発見した。
老人はしゃがみこみ、何かぶつぶつ言っている。

「おじいさん何してるの?ねぇ、出口はあるの?」
真由は老人に話しかけた。
老人はおもむろに顔を上げ静かに口を開いた。

「お前さんらもこの階段に迷い込んだのか…私はもう何十年もここにいる。わしが若かった頃ふとした事で捕まってしまって、逃げ出した結果がこれじゃ。下に下りても無駄じゃ、下にも永遠に続いておる…」

そこで真由が不思議に思い老人にたずねた。

「どうしておじいさんは行きてるの?食事は?何も無い階段で何十年も生きてるなんておかしいわ!」
唯人はだまっている。

「それはの、ここにいるとお腹も減らないし眠たくもならない。何故だかね…」
「一生!一生ここでぼ〜っとしてるの!?そんなの嫌よ!!何とか出られる方法は無いの!?死ぬまでずっとここにいるの!?」

真由だけが必死になって老人に質問を浴びせた。
唯人は黙りこくったまま、何かを見つけようとしてるようだ。
何か答えを…それが何なのか真由には分からなかったが、そんな唯人を見ていると、何故だかここから助け出してくれる、そんな気がした。
ピーンと張り詰めた空気が重たかった。
物音一つしない。何も聞こえない。
真由が気が狂いそうだった。
誰か何か言って!!真由は心の中で叫んだ。
やがてその張り詰めた空気を解いたのが老人だった。

「ない事も無い」

そんな言葉が真由の張り裂けそうな心を繋ぎとめた。

「本当に!?」

「しかし危険だ。もし間違った答えを出したらこの階段の一部になってしまう。この階段はここに迷い込んで答えを間違った者達のなれの果てじゃ」

真由はぞぉ〜っと血の気が引いた様な気がした。
恐ろしかった。
しかし唯人だけは冷静だった。
そしてやっと唯人が口を開いた。

「その問題と言うのは何ですか?」
老人に尋ねた。
しかし老人は信じられない様な言葉を返した。

「問題は…無い」


続く…

すっかり2ヶ月置きに更新になったあたしの中学生小説。
何度も言いますが、中学生の頃に遊びで書いてた小説ですから!!
それを踏まえた上で、読んで下さいね。苦笑ッ

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〜第二章〜第二部 克也への道�


〜第二章〜第二部 克也への道�


『男のお子様でございますダーウィン王』
『まぁ見てあなた男の子よ、将来立派な王になるでしょう』
『私に似てなかなかいい顔立ちをしているな』
『あらあなた、まだ卵から孵ったばかりですのよ』
『それにしても見事な翼だ…う!マリア!この子の翼を見ろ、光に当てると七色に輝いているぞ!』
『ま、まさかこれはあの本に記された伝説の…あなた!』
『おおマリア、この子の名は聖ライナレイシルと名づけよう。そして人間界に…』
『おお…ライナ、可哀想に…こんな運命を背負うなんて、私のたった一人の息子…人間界での名は、とぶつばさ ゆいいつのひと ですねあなた』
『そうだ、飛ぶ翼 唯一の人…』


がば!唯人は飛び起きた。
「ふぅ…ここは牢の中か、何だか夢を見ていたようだ。ひどく切ない夢…何だっけ…確かライナ…ライナ何とか…う〜んよく覚えてないな。最後は何て言ったっけ?飛ぶ翼…?」
唯人は何か思い出せそうで一生懸命考えたがそれ以上分かる事は無かった。

「う…うん…お兄ちゃん、お兄ちゃん!!」
真由が突然叫んだ。
「川名!!」
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!いやぁ!行かないで〜!!」
「川名!しっかりしろ!川名!!」
真由は叫びながら泣いている。夢を見ている様だ。
「可哀想に、川名はよっぽどお兄さんが好きだったんだな。必ず見つけ出してやるからな」
唯人はつぶやいた。

「ここはどこ?先生?」
「目が覚めたのか、もう大丈夫か?」
「ええ、少し頭が痛いけど…それよりここはどこ?」
「ここは国王の城の牢の中だ」
「ええ!?牢!?」
「そうだ、俺たちは捕らえられたんだもうすぐ売り飛ばされるらしい」
「売り飛ばされるってどこへ?」
「それは分からない」
「そんな…」

二人が離れ離れになるのは危険だ、お兄さんを探すどころかこっちまでも元の世界に戻れなくなるかも…

「川名、脱出しよう」
「脱出ってどうやって!?」

この頑丈な扉を開けるのはいくら先生でも無理なんじゃないかと真由は思った。
唯人は霊に対する特殊能力とある程度の治癒力しかないのだ。

「どうやって?か、そうだな、出来るかどうか分からないがどうにかやってみるさ。もちろん川名にも手伝ってもらう」
「私あんまり力に自信無いんだけど…」
「ふふ、その力じゃないよ。そうだな、一種の超能力みたいなものかな?」
「超能力〜!?」
「そうだ、俺は別として君の中にある潜在能力はかなり高いみたいだから、君と俺の力を合わせればこんな鍵くらい開けれると思うんだが…」
「う、うんやってみる」

唯人は牢の鍵に手をあてた。
その上から真由が手をあてる。

「川名、この鍵が開く所を想像し、強く願ってくれ」
シーン・・・
しばらくの沈黙。
そして小さな音。

カチャ

「開いた!!」
「しっ!小さな声で!」

真由は驚き、戸惑っている。
本当に開くとは思わなかったのだ。

「う、ウソでしょ!?さっきのは先生が…」
「いや、君の力だ。俺は君の力を補助しただけだからね。君が人の心がをある程度よめてしまうと言ったね、それもおそらく君の中にある潜在能力が高い為だ。」
「ええ!でも私今までこんな事一度も出来なかったわどうしていきなり…」
「俺が君の潜在能力を一時的に引き伸ばしたからだ。でももうこれっきりにしよう。こういうもんは一度目覚めてしまうと中々消えるものじゃないからな…ごめん川名…」
「ううん、いいの。だって私の力が必要だったんでしょ!お兄ちゃんを助ける為なら何でもする!」
「ありがとう川名。さぁ、早速脱出だ!」

二人は牢を出た。監視役はまだこちらに気づいていないようだ。
素早くうたた寝している監視役の猫の前を通り過ぎる。

「う、うん?あ、こら待て〜!!」
猫が気づいて叫んだ。
二人は牢を出て、ぐるぐると階段を駆け上る。
あの牢はずいぶんと深い地下にあったようだ。
いくら上っても外に出ない。
なぜか猫は追いかけて来なくなった。


「バカめ、自らまやかしの階段へ飛び込みおった。クックック…」

続く・・・


2ヶ月ぶりの中学生小説。
ここからが本番です!!笑ッ
ってか、ライナ レイシルってどこからネーミングしたんだろう?
適当に響きでつけたんだろな〜爆笑ッ
恥ずかしすぎるわ(*/∇\*)

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〜第二章〜第二部 克也への道�

〜第二章〜第二部 克也への道�

「あぁ、俺は確かにただの理科の教師じゃないけど…」
唯人はゆっくりと話しはじめた。

「何者かって言われても、俺自身はっきりと自分の事が分からないんだよ。俺は小さい頃孤児院の前に捨てられていたんだよ、小さいカゴに入れられて…飛翼唯人って名はそのカゴの中に一緒に入っていた、何か鳥の羽の様な物に刻まれていたらしい」

「鳥の羽??」

「そう、見た事も無い様な大きな羽だったそうだ。太陽の光に当てると銀色にキラキラ輝いたそうだよ。そして俺は16になったとき孤児院を出たんだ。一人で生きていくにはまだまだ若かった俺は、孤児院や色々な援助でなんとか高校を卒業し教師になる為に大学に行く為のお金が必要だった。そしてこの不思議な力を使って何か出来ないかと思って今の裏の仕事を始めたんだ」

「不思議な力って何?裏の仕事って!?」

「小さい頃から他人には見えないものが見えるんだ。つまり分かりやすく言うと”幽霊”ってものかな」

「幽霊〜!!!!!!」

「そうだ。それを浄化したり退治したり、そんな力。それを利用して幽霊を退治しますって言う裏の仕事をしているんだよ。これで俺の正体が分かったかな?」

「…ごめんなさい。なんだか無理に聞いちゃったみたいで…あの、先生って何だか私に似てる。私も変な力もってるし、だから先生の気持ちも少しは分かる気がする。あまり知られたくなかったでしょう、本当にごめんなさい。」

「そんなに謝らないでくれよ、俺も川名だから話したんだ。それにそんなに気にしちゃいね〜しな」

少しの間、二人はし〜んとしていた。
そして唯人が最初に口を開いた。

「こんなことしてる場合じゃないな、早くお兄さんを探さなくちゃ!」

「そうね、でも私達ここでは得体の知れない生き物かもしれないわ、見つかったら大騒ぎかも…」

「川名、お兄さんの声は聞こえないのか?」

「今は全然」

二人は何処にも行くあてがないのだ。
見知らぬ世界にいきなり放り出され、どうしていいのか何も分からない。
二人が途方にくれていたその時…

「何者!?」

突然背後から怒鳴り声がした。
振り向くとその声の正体は兵隊らしき一頭の『ライオン』だった。

「お前らは何者だ!?私は国王陛下に仕えるもの。事の次第によっては陛下にご報告せねば…」

「川名逃げるぞ!!」

「あ、待てー!!」

二人は無我夢中で走り出した。後ろからライオンが追いかけてくる。向こうは動物の足、負けるのは分かりきっている。しかし逃げずにはいられなかった。

「皆の者〜くせものじゃ〜!!ひっとらえろ〜!!」

ライオンが叫ぶ。馬やうさぎや熊や色んな動物達が唯人達に注目する。

「はぁはぁはぁ…」
「川名!!」

丁度町を抜け、大きな建物の前で真由が倒れた。

「ふん、バカな奴らめ、ここは国王陛下の城の前だ。さぁ来い!!」
二人は城の中へと引きずり込まれて行った。

「さぁ入れ!」バン!
二人は鉄格子の牢に閉じ込められた。

「川名!しっかりしろ!」
真由は貧血で倒れた様だ。

「う、うん…お兄ちゃん…お兄ちゃん…何処にいるの…」

「川名、気づいたのか?」

しかし真由はまだ意識が無い。汗をかいている。
どうやら熱が上がっている様だ。息遣いも荒い。

「おい、そこの猫!ちょっと来てくれ、おい!」

監視役の猫がうっとおしそうに唯人たちの牢の前に来た。

「なんだ?」

「連れが熱があるみたいだ。どこか別の暖かい場所に移してくれないか?」

「だめだ、俺はただの監視役だそんな事は勝手に出来ない。それにしてもお前達は何者だ?この国には陛下と同じ種類の動物はいないはずだ。ま、めずらしーから高く売れるだろうけどよ」

「売れる!?」

「そうだ、もうすぐお前達は売り飛ばされるんだよ、はははは!あ、いけね喋りすぎたよ。ま、大人しくしてろよ」

そう言って監視役の猫は元の場所へ戻って行った。
まだ真由は目覚めない。どんどん酷くなる一方だ。
もう唯人にはどうしようもなかった。いくら唯人だって病気は治せない。
これ以上考えても仕方がないと思った。唯人も大分疲れていた。
ただ一つ、陛下だけが人間だってどう言う事だろう…そう疑問に思いながらも唯人は深い眠りへと吸い込まれていった。。。

日記のネタが尽きた時と、溜め込んでしまった時にはこれに限ります♪
あたしの中学生小説♪
どんどんと突っ込みどころ満載になってきましたがww

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〜第二章〜第二部 克也への道�


「う〜頭がガンガンする」
どのくらい時間が経ったのだろう、1時間?2時間?
いや、たった一瞬の間だったのかも…

しばらくぼーっとした後、唯人は真由がいない事に気が付いた。

「川名ー!川名ー!」

唯人は叫ぶ。しかし辺りは真っ暗で何も見えない。
目を閉じる。気を溜め光を求む。
唯人の左手からパァーっと光が現れ始め完全に辺りを照らした。

「これでよしと」

唯人は辺りを見回した。

『一体ここは何処なんだろう…』

そこは不思議な空間だった。上も下も無いようなふわふわぐにゃぐにゃした空間である。
どちらに歩いていいのか?上か下か?右か左か?
最もそんな物はここには無いような気がする。
それより彼女を探さなければ…と思ったその時、唯人の目に彼女の姿が飛び込んだ。

「川名!!」
彼女は気絶している様だ。
「川名!川名!」
よく見ると彼女は怪我をしていた。
「可哀想に…」
唯人は傷口に左手を当てる。ポゥっとオレンジがかった光が彼女の傷を癒していく。
完全に傷が癒えた時、真由が目をあけた。
「う、うん…先生?」
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫。」
真由の無事を確認して唯人はホッとした。
「それにしてもここは何処だ」
ちょっとバランスを崩すとふわっと転んでしまいそうになる。
「お兄ちゃんが呼んでる…あっちよ!」
真由が上を指した。
上に行きたい、そう思うと体が勝手に上に進んでいく。

宛ての無いまま唯人は真由に着いて行くしかなかった。
唯人には克也の声など聞こえない。聞こえるのは不気味な風の音だけ。
いつの間にかさっきまでのぐにゃぐにゃした感じは無くなって、ちゃんと重力を感じるようになっていた。
そしてだんだんと辺りが明るくなってきて、上にポッカリ穴が空いている様に見えた。

「あそこが出口か、何があっても驚くなよ川名」
そして二人は目の前の出口に向かって進んだ。
あと三歩、二歩、一歩・・・

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「こ、ここは一体!?」

二人は混乱した。驚くなといっても無理だろう。
何とそこには動物が…ヤギがウサギがカエルが服を着て歩いている。
そこはまるで動物の世界だった。

「何なのこれは!?一体どう言う事!?あたし達何処へきちゃったの???」
真由が呼吸を乱しながら言った。
「俺にもよく分からないが、多分俺たちは異次元の世界に来てしまったんだろう。さっき俺たちが通った所は俺たちが住んでいる世界とこことを繋ぐ…いや、他にも沢山繋がっているんだと思うがその通り道みたいなものなんだと思う。それよりこれからどうすればいいんだ…」

これはあくまでも唯人の想像だったが、それが一番考えやすい結論だった。

「私達みたいなのはいないようね」
二人は小高い丘の上にいる。そこから街を見下ろしている。
にぎやかで活気のある街だ。
うさぎが野菜を売っている。熊が魚を売っている。
まるで不思議の国のアリスになった様だ。
真由は緊張の糸が切れて急に不安になった。

「川名大丈夫だ、心配するな。何とかなるって!」
唯人が真由の気持ちをほぐすように言った。
「先生って一体何者なの?ずっと気になってたの。ただの理科の先生ではないでしょ?私に本当の事教えて」

唯人は一瞬ドキッとした。けれど真由なら話してもいいと思った。


しばらく小説の存在を忘れていました(^▽^;)
いよいよあたしの大好きなファンタジックな世界に突入しました。
無事お兄さんに会えるのでしょうか〜♪

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〜第二章〜第二部 克也への道

第二部 克也への道

ピピピ・・・ピピピ・・・ピピピ・・・

「るっさい!!」
パチッ 目覚ましを止める。
「う〜ん」
思いっきり背伸びをする。そしてのろのろと起き上がる。
いつもの背広姿とは違い、TシャツにGパン。やっぱりこの格好が一番落ち着く。
「今何時だ?ん、8時か急がなきゃな」
唯人は慌てて仕度をして家を出た。

プップー!クラクションの音。
「ごめんなさ〜い遅くなっちゃって!」
真由が駆け足で家から出てくる。
「どうぞ」
真由を隣の助手席に座らせ、車を走らせた。

2時間ほど走っただろうか…
「ここよ!ここがお兄ちゃんの行った山だわ」
「こ、ここは…」
そこは異様な空気が渦巻く比較的小さな山だった。
それにしてもすごい霊気だ。体中が震え鳥肌が立つ。
「早速登ってみるか」
唯人たちはゆっくりと登り始めた。
見た目は小さくてなだらかに見えるのに、いざ登ってみると結構急で危険な所だ。
「こっちよ、私分かるの何となくだけどお兄ちゃんはこの道を通ったわ!」
やはり真由には何か人と違う不思議な力を持っている。
唯人はそう確信した。
しかし真由の指す方向に進んで行く内に、どんどん邪悪な気が強くなっていく。
「なんだか寒気がするわ、それに頭が痛い…」
真由も感づいてる様だ。
進むにつれどんどん”気”が強くなり、足場も悪く辺りもだんだん暗くなって行く様な気がする。

「痛い!痛いわ!助けて…」
突然真由が苦しみ出した。
今までずっと耐えてきたのだろう顔が真っ青だ。

このままだと危ない…俺は大丈夫だが川名がこの邪悪な気に耐えられない。きっと感覚が鋭すぎるのだろう、先に下山させた方が…

「嫌!私は下りない!お兄ちゃんを見つけ出すまで帰れない!」
いつもの様に繭は敏感に唯人の考えてる事が分かった様だ。
しかし一生懸命痛みをこらえて、青ざめゆがんだ顔が痛々しい…
けれども目は必死だった。

「もしかしたらこのまま行くと、死の危険があるかもしれない。川名は帰った方が…」
「死ぬ事なんて怖くないわ!!」
真由の言葉が唯人の言葉をさえぎった。
ふぅっと唯人はため息をつく。
「分かった。そこまで決心が固いなら…これを持ってて」
唯人は真由に小さな青い石を渡した。
「これは?」
「それは守護石だよ、川名の身を守ってくれるだろう。ずっと持ってなさい」
真由はすーっと体が楽になった気がした。
そして二人はどんどん奥へと進んでいった。

「何だあれは!?」
それは今にも吸い込まれていきそうな黒く大きな渦だった。
「お兄ちゃん…」
真由はふらふらと黒い渦の奥へと歩き出した。
「川名危ない!!」
唯人は真由に飛びついた。その反動で二人は黒い渦の中へと吸い込まれていった・・・


続く・・・

まだまだ物語は序章です。
長く長〜く続きます。
ファンタジックな世界へと。。。

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第二章〜迷い込んだ世界〜


第一部 プロローグ


「ここが電子の核です。この周りに+や−を持った電子が集まりこーなってすなわちこーなのです。」
「先生〜分かりませ〜ん」
「ん〜どこだ川名」
「ここで〜す」
「ここはだな…」

キーンコーンカーンコーン

「おおっと残念。また次の時間な川名。では終わります。」
「起立ー!礼ー!」
いつもの学級委員長の元気な声。

「あ〜終わった終わった。次はお昼か科学の教師も楽じゃないよな〜」
こんな愚痴を飛ばしながら職員室に向かう。
唯人は新しく新橋高校に転任してきたのである。
しかしこの学校の生徒は2千人近くいて、他の先生がいるにもかかわらずかなりハードなのである。

「ふぅ、それにしても腹減ったな何食おうかな…」
何て言いながら歩いていると

「先生〜一緒にお弁当食べません♪」
いきなり目の前に少女が現れた。
彼女の名は川名真由。
目がくりくりっと大きく、ショートカットの元気な子だ。

「お〜川名か、しかし先生お弁当じゃないんだな〜」
「ジャーン♪」
唯人の前に大きめのお弁当箱を差し出した。

「私先生の分作ってきました。ね、一緒に食べましょう♪中庭の一番大きなイチョウの木の下で待ってます♪」
「あ、あの…」
言うと同時に少女は去って行った。

「ま、いっか。」
唯人は女の子が大の苦手だったが、彼女だけはなんだかすんなりと話せるのだ。
さっぱりとした男の子っぽい性格だからだろうか?
そんな事思いながらイチョウの木の下に足を運んだ。

「先生〜ここですよ〜」
真由は唯人を見つけ手を振った。

「先生その辺に座って下さい♪このお弁当、私の手作りなんですよ!食べて下さい♪」
「あぁ、ありがとう」
花柄の可愛いお弁当箱を受け取りフタをあける。

「おお!うまそうじゃないか!いただきます♪」
唯人は玉子焼きをほおばる。
「うん、なかなかうまいじゃないか。しかし川名は恥ずかしくないのか?みんな見てるぞ。」
「ん〜ん全然。先生は嫌?」
「いいや全然」
とは答えたものの、唯人達を見る女子生徒の目が少々キツい様な気がする。

「みんな羨ましいんじゃないかしら?先生結構人気あるから。ファンクラブなんてのもあるくらいだし。先生知ってました?」
真由がイタズラっぽく大きな目で唯人を見る。

「い、いや全然知らなかったよ。俺って女の子苦手だから、川名だけはなぜだかすんなり話せるんだが…」
唯人はかなりの美形だが、そういう面ではすごくオクテで鈍感なのである。

「うふっ、やっぱりそう言う所お兄ちゃんにそっくり」
真由が微笑む。
「え?川名はお兄さんがいるのか?」
「そういるの。ううん、いたの2年前までね…」
急に真由の顔が暗くなった。
事故か何かで亡くなったのだろうか?そうふと思った時

「違うわ!お兄ちゃんは死んでなんかいない!行方不明になってるだけよ!もう2年もね…」
彼女はまるで唯人の心を読んだかの様に言い放った。

「驚いた。どうして俺の考えてる事が分かったんだい?」
「私…小さい頃からそういう事がすごく敏感で、人の思っている事や次に起こる事なんかが直感で分かるんです。だから気味悪がられて小さい頃は全然友達がいなかったの。だから今はこの事隠してるんだけど…やっぱり先生も私の事気味悪いですよね。。。」
彼女はすごく寂しそうに言った。

「嫌、びっくりはしたが全然気味悪いなんて思わないよ」
むしろ俺の方が変だよな…。
唯人はこの頃自分の存在に疑問を持ち始めていた。

「先生!どうしたんですかぼ〜っとして?」
唯人は現実に引き戻された。
「もし良かったら君のお兄さんの事詳しく聞かせてくれる?」
「先生なら信じてくれるかもしれない私の話…」
真由はゆっくりと話し始めた。

「お兄ちゃんは2年前に友達と山に行くって言ったの。その時私はなんだか嫌な予感がしてお兄ちゃんを止めたわ、でもお兄ちゃんは聞かなかった。あれだけ注意したのに崖なんかに落ちて…!!」
涙が頬をつたう。

「川名、それでお兄ちゃんは?」
「お兄ちゃんは死んでなんかいない!お兄ちゃんが行方不明になってから毎晩夢を見るの。何者かに囚われていて、助けてくれ俺は死んでいないって、私に助けを求めて来るの。きっとお兄ちゃんは生きているのよどこかできっと…」
「川名…」
彼女の兄を思う気持ちがきっと彼を救うだろう。
唯人はふとそう思った。

「親に言っても誰に言っても信じてもらえないの。克也は死んだのよって、あきらめなさいって。先生は信じてくれるよね!?私の話、ねぇ先生!!」
真由は必死だった。すがりつく様に唯人を見つめた。

「ああ、信じるよ。君のお兄さんは生きている、必ず」
その場のなぐさめではなく、本当に唯人はそう思っていた。
それは唯人の直感だった。

「川名、明日の日曜日その山に連れて行ってもらえないか?少し気になるんだ」
「ええ分かったわ!ありがとう先生!」
そしてチャイムが鳴る。

「あ、チャイムだ、私行くね。今日は本当にありがとう私の話に付き合ってくれて」
「いや、こちらこそ美味しいお弁当ありがとう。じゃあ明日9時に家に迎えに行くよ」
唯人達はそれぞれの場所へ向かった。

いえ〜い♪あたしの中学生小説。
第二章が始まりました𕾹
そして今回は長いです。なので第二章の第一部となっております。
やっぱり表現とかセリフとか古臭くて恥ずかしいなぁ〜嶺
ってか、第一部はほぼお昼時間のセリフのみで終了ですね笑ッ

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第一章〜寂しがり屋の少女〜(続�)

「キャー先生大丈夫ですか!?」
「早く保健室へ!!」

非難していた少女達が唯人の傷を見て騒ぎ始めた。
いつの間にか割れていた薬品もキレイに片付き彼女の姿も消えている。
しかし唯人の傷だけは治っていなかった。

『まだ…終わっていないな』
唯人はつぶやくと彼女らに自習を命じ、保健室ではなく校長室へと足を進めた。
自然に傷は治っていく。彼自身の治癒力で…。

コンコン。唯人は校長室のドアをノックした。
コンコン。しかし返事は返ってこない。

「失礼します」
唯人は強引にドアを開いた。
「なんだいらっしゃったのですか」
校長…いや田辺修二は泣いていた。
その手に持ったアルバムを見て、一人の父親として泣いていたのである。
「お嬢さんですか?」
唯人は静かに尋ねた。
そのアルバムには一人の少女が写っていた。あの少女であった。
「何もかも話していただけますね。こんな事になった理由も…」
そして彼はゆっくりと語り始めた。

「娘は…悠花は2ヶ月ほど前病気で死にました。その時私は仕事で忙しく大変な毎日を送っていました。妻は体が弱かった為悠花を産んですぐに死にました。そして私は父親一人で悠花を育てて来ました。悠花にひもじい思いをさせないように一生懸命働きました。働いて働いて今の地位を築いて来たのです。しかしそれが仇となって返ってきました。仕事のせいで娘の死に際にも会えず、しかも娘が風邪をこじらせてそんなにひどい状態になっていたなんて気づきもしなかったのです…」

そこまで言うと彼は涙のあまり何も言えなくなってしまった。

「お父さん…」

突然どこからともなく声がした。

「お父さん…」
「悠花!悠花だろ!どこにいるんだ!!」
彼は叫んだ。その声はまさしく悠花のものであった。
そしてすぅ〜っと彼の前に姿を現した。

「悠花…」
彼は愛おしそうに娘を見つめた。

「お父さん、私寂しかったの。すごくすごく寂しかったの…」
悠花は父親を一心に見つめながら話し始めた。
「お父さんはいつもいつも仕事で忙しくて全然私にかまってくれなかった。小さい頃からずっとそうだった。母がいないあたしはいつも一人ぼっちで他の子がすごくうらやましかった。理解しているつもりだったわ、お父さんは私の為に働いてくれてるんだって。その証拠に私は何不自由なく育ったわ。何でも欲しい物は買ってくれたし私の望む物は全て与えてくれた。けれど私の一番欲しかったものは手に入らなかった…
それは…お父さんの愛情よ!!」

「・・・・」

彼は無言のまま娘を見つめていた。彼女は続けた。

「あの時も…風邪をひいて寝込んだ時もお父さんはそばにいてくれなかった。仕事のせいで家にさえ帰って来なかったわ。私が死んだのは風邪をこじらせただけではないわ。あまりにもの孤独感と寂しさで死んでいったのよ!そして私は天国にも行けず一人でふらふら彷徨って、気が着いたらお父さんのいる学校だった。けれどお父さんは私に気づいてくれなかった。他の誰も私が分からないのよ!!」

「始めは誰かに気づいてもらいたくてかまってほしくて窓を叩いたり、物を落としたりしたわ。そんな時突然何者かの声がしたの。『お前の望みをかなえてやろう』って。そしたら急に体の自由が利かなくなって、人を襲い始めたわ。屋上から人を突き落とそうとしたり、階段の上から人を押したりと…私はそんな事望んでないって必死に抵抗したけど、私の中に幸せな少女達を羨む心があったのね、みんなあたしと同じように死ねばいいって気持ちが強くなって、もう自分をコントロール出来なくなったの。そんな時この人が来て、私に気づいてくれたの。私は一生懸命助けを求めたわけれど邪悪な力に支配されて声が出なかった。でもこの人は分かってくれた。そして私を救ってくれた。なのに…なのにお父さんは…」

彼女の目は悲しみに沈んでいた。

「すまない悠花、分かってやれなくて寂しい思いをさせてすまなかった。私は…私は父親失格だ!!」

彼の目も我が子を分かってやれなかった悲しさと悔しさでいっぱいだった。

「田辺さん、彼女の欲しいのはそんな言葉じゃないはず。今彼女に本当に伝えなければならない事は何でしょう」
唯人は言った。

「本当に伝えなければいけないもの…?」

悠花の目はいくらか穏やかになったが、まだ不安そうな目で父親を見つめている。

「お父さん、私は…私は…」
彼女がそこまで言った時

「悠花、私はお前を愛している。他の何よりもお前を愛しているよ」
彼の言葉がさえぎった。はっきりと、迷いの無い顔で彼女にそう言った。

「お父さん、私もよ。私もお父さんが大好きよ」
そう言って彼女は今までに無い最高の笑みを浮かべ静かに静かに消えて行った。

「いい顔していましたね彼女。あれこそ17歳の愛らしい本当の笑顔ですよ。これで彼女も天国に行けますね」
唯人は彼に向かって言った。

「そうですね、本当にありがとうございました」
彼は深々と頭を下げる。
そして唯人は校長室を後にした。

「ありがとう悠花」
田辺修二は空に向かってつぶやいた。。。


「あ〜終わった終わったう〜ん」

唯人は思いっきり背伸びをする。
しかしあの少女を操っていたのは何者だったんだろう?
疑問に思いながらも
「さぁ〜って今夜のご飯はエビフライ〜♪」
な〜んてのんきな事を言っている。
まだまだ唯人の物語は続いてゆく。。。


第一章 終



いやぁ〜、ついに第一章が終わりましたね。
みなさん、楽しんでいただけたでしょうか(^▽^;)
後半になるにつれ、文章力や構成力の無さが浮き出てきますね。苦ッ
ってかセリフが長文すぎる!!
そして「唯人は…っ」て言うフレーズが多すぎる!!
まぁ、全くの手直しなしで当時のまんまの文章なので仕方あるまい(言い訳)
そして物語は第二章と続きますので好ご期待!!(って言うほどのものではありません。。。汗)

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第一章〜寂しがり屋の少女〜(続�)


「起立ー!礼ー!着席ー!」
学級委員の元気な声が教室中に響き渡る。
科学室は薬品の匂いでいっぱいだ。

「えー、これから主に科学を教えてまいります飛翼唯人です。3Cの担任もさせていただいています。みなさんよろしく。」
お決まりの自己紹介をする。
そしてまたお決まりの黄色い声が飛んでくる。

「キャ〜カッコイイ〜」「先生おいくつですかぁ〜?」「彼女いるんですかぁ〜?」

唯人も少しは慣れてきた。

「歳は26歳です。彼女はいません」
律儀に答えると唯人は早速授業を始めた。

「えー12Pを開いて…」
そして辺りを見回す。

「そこの一番奥の君、ちょっと呼んでくれる?」
唯人はいかにもお嬢様で大人しそうな子をあてた。

「酸化した鉄をエタノールに混ぜ電気を・・・!!」

パンパンパン!パリーン!!

「きゃー!!助けてー!!」

教室中がパニックになった。
後ろの棚にある薬品のビンがいきなり割れだしたのである。

「みんな危ない!全員教室の外に非難して!」
唯人はみんなを教室の外に非難させた。

「やめろ!やめるんだ!そこにいるんだろ、姿を現せ!」
唯人は叫んだ。

「な、何だあれは!?」
それはこの間の少女であった。しかし全くの別人に見えた。
口は裂け目はつり上がりするどい表情で今にも飛び掛って来そうだ。

「死ね!死ね!みんな私と共に死んで行くのよ!」
その少女は矛先は唯人に向けられた。
ザクッ!割れた薬品のビンのかけらが唯人の頬を切った。
それはとめどなく襲い掛かる。

「こうなったら仕方ない」
突然唯人の左手が光り始めた。
カァーっと眩しい光が彼女めがけて放たれようとした時、醜い少女の心の声が聞こえてきた。

『助けて…お願い私を助けて…』

唯人は一瞬たじろぎ光を弱めた。
あれは一体…やっぱりあの少女は私に助けを求めている。でも何故こんな風に…

唯人がたじろいだのをいい事に、少女はさらに激しく攻撃を仕掛ける。

「死ね!死ね!ハハハハハハ!」
甲高い笑い声と共に、唯人の体は切り刻まれていく。

どうしたらいいんだ。このまま倒してもあの少女の思いがある限り成仏は出来ない…どうしたら…

唯人は血まみれになりながら目をつむった。
心を澄まし相手を見た。

「そこか!!」
唯人は再び手に光を戻し気を溜める。
左手に銀のオーラが立ち込める。
カァーまばゆい光が少女に向けて放たれた。
いや、少女の後ろの影に向かって…

「ギャー!!」
少女はうめきながら倒れた。そして邪悪な影は消えた。

辺りは静まり返った。。。


続く…

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第一章〜寂しがり屋の少女〜(続�)

「こちらはしばらくの間私の変わりに理科の科学分野を担当して下さる飛翼唯人先生だ。この3年C組の担任も受け持つ事になった。では先生ご挨拶をお願いします。」

なんだか迫力があり怖そうな先生だ。
その先生に唯人はじろりと睨まれ内心びくびくしている。
いや、それだけではなく沢山の女子生徒の前で緊張しているのだ。

「え〜、飛、飛翼唯人です。少しの間だけどよろしく」

心霊相談と言うのは裏の仕事で、普段の表の仕事は理科の臨時教師なのである。

「きゃ〜かっこいい〜!!」
「先生彼女いるんですかぁ〜??」

早速唯人の恐れていた彼女らのキャピキャピ攻撃が始まった。
唯人はこれが一番苦手なのである。

「あ…あの…えっと…」
あまりの質問攻めで唯人はたじたじである。

「うるさーい!!静かにしろ!!」
さっきの怖い先生の声が鳴り響いた。
同時に彼女らは静かになり、後はよろしくと先生は教室を後にした。
唯人はホッとため息をついた。
その時、後ろの隅の方からかすかな霊気を感じた。
しかしそれは温かい「気」であった。
そちらを見ると一人の少女がこっちを見つめていた。

『見つけた、霊現象の元凶』
唯人はかすかに微笑むと、余っているイスを持って彼女の前に置いた。

「どうぞお座りなさい」
唯人は彼女に言った。しかし彼女は悲しそうな助けを求めるような目で唯人を見つめ、すぅ〜っと消えていった。

「先生〜何してるんですか?そんなところにイスなんか置いて」
全員が唯人を不思議そうな目で見ている。

「い、いや何でも無いよ」
そう、霊は一般の人達には見えないのであった。
彼はあわてて答えた。
しかし先ほどの彼女がどうして人をひきずり込もうとしているのだろう?あんなに悲しそうな目をしていたのに…
唯人は不思議に思いながらもホームルームを終えた。

続く…


う〜ん…
やっぱり年齢設定22歳はおかしいよね〜( ̄Д ̄;;
高校の先生なんだから怜
って事で、設定26歳くらいに変えようっと♪笑ッ
読み返すとやっぱり矛盾点は出てくるもんですね嶺
美形の理科の臨時教師…会ってみたいな〜𕾹

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第一章〜寂しがりやの少女〜

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第一章〜寂しがりやの少女〜


コンコン ドアがノックされる。
その部屋の中には一人の男がいた。
彼は少年・・・では無く青年なのだがいかにも童顔である。
しかしかなりの美形である。

「どうぞお入り下さい」

彼は久しぶりの”お客”に胸を躍らせた。
入ってきたのは中年の少し太った、しかし誠実そうな男であった。

「そこへおかけになって下さい」

彼は客用のソファに男を座らせた。
ここ一ヶ月ほど客が来なかった為、少しホコリがたまっていたが見た目はかなり高そうなソファである。

「あ、あの…心霊相談をたまわってもらえます飛翼唯人さんはどちらに…」

こ、こいつ〜目の前にいるだろうが!!いくら俺が童顔だからって、これでもれきっとした22歳だぞ〜!!
と心の中で叫ぶ。しかし久しぶりの客だ、少し顔をヒクヒクさせながら
「唯人は私ですが…」と冷静に答えた。

「これはこれは大変失礼致しました!!私はてっきり…あ、いや本当に申し訳ございません。え〜申し遅れましたが私はこう言う者でございます」

男は慌てて名詞を差し出した。それには
『田辺修二 聖ミカエリス女子学園校長』と書いてあった。

「で、ご用件は?」唯人は尋ねた。

「実は最近うちの学校に幽霊が出るんですよ。私もこの目で見ました。
風もないのに窓ガラスが鳴ったり、物が勝手に浮いたり…いやまだそれは序の口です。最近どんどん酷くなって来ているのです。
ある女子生徒が屋上でお弁当を食べようとした所突然誰かに後ろから押され落ちそうになったんです。しかしその生徒は屋上には他に誰もいなかったと…。それだけではありません!階段から突き落とされそうになったり、突然理科室の薬品が爆発したりと大変な事が…。このままだといずれ死者が出ます!!それに学校の評判も悪くなりますし…。お願いです!!助けてください!!」

男はすがりつくような目で唯人を見た。

「分かりました。私が退治しましょう」
男を安心させる為、唯人はきっぱりと言い切った。

「本当ですか!?ありがとうございます!ありがとうございます!」
男はホッとした様子で何度も何度も唯人に頭を下げて帰って行った。

「聖ミカエリス女子学園か…う〜ん参ったなぁ。。。」

実は唯人は女の子が大の苦手だったのである。



いやぁ〜、ついに連載を開始しましたよ𕾹
これは確か中学生の頃の作品だったと思います。(小学生だっけな??)
飛翼唯人と言う主人公の名前は、何となく響きで適当につけました。
そして今思ったのが、主人公の年齢。
この頃は22歳はすごい大人の男のイメージだったんだけど、今思うと22歳ってめちゃ若いよね𕾵
年齢をせめて20代後半に変えようかと思ったけど、もうそのままいっちゃいました。
ちなみにこの小説の題名はありません𕾻
さぁさぁ、まだまだ物語は始まったばかりです。
幼いあたしが描いた物語、期待せずに読み進めて下さいまし拏

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小説。。。

CIMG2253.JPG


中学生の頃書いてた小説。

最近ブログネタにも詰まってきた事だし、いっそ思い切って小説も公開しちゃおうかしら!?


ちなみに恋愛小説は嫌いで、好きだったのは推理とかSF系。

書き始めたきっかけは、とある漫画の本。

最初はそこに登場する主人公をイメージして書き始めた。

なので、ストーリーや設定は多少パクリなところも登場するかも𕾹(多少ね。基本オリジナルです。)

趣味範囲なんで問題ないよね!?

文章も物語もかなり稚拙だけど、まぁ中学生ですから苦笑ッ


ププっと笑いながらほほえましく読んで下さいませ。。。


ちなみに不定期配信の予定でございます玲

あ、ちなみに小説の題名はありません。

なのにサブタイトルは有り。笑ッ

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